タラクルでは伝統的な街並みで世界遺産に指定されたサフランボルに学び、木造民家の保存に力を入れている。
Marmara sea Areaの最近の調査レポート
木工芸の町
古代からの長い歴史を有し、ビザンツ時代は小さな城塞都市、オスマン朝期は街道沿いの宿場町としての役割を担ってきた町である。現在は伝統的な木造民家の修復に力を入れており、2007年は国内外から62,000人の観光客が訪れた。人口は4146人(2000年)。メインストリートであるバクダッド通りが町を東西に貫いている。この通りの南側に商店街、北側に市役所と土曜開催のパザルエリアがある。パザルは大屋根のかかったエリアに野菜等の食料品が並び、外の広場には衣類や日用品、農具などが並ぶ。村から農産物を持参する店もあり、3月の調査時はチャルシュの東側にあるジャミィの前で農作物の種や苗木を販売していた。チャルシュは小さな店舗が連な利、中には工房や伝統工芸品を売る店もあるが、調査時の利用者は少なかった。
アジアとヨーロッパを繋ぐ街「イスタンブル」
イスタンブル市(トルコ語: İstanbul )は、トルコ共和国西部に位置する都市。ボスポラス海峡をはさんでアジア(アナトリア半島)側とヨーロッパ(トラキア地方)側の両方に拡がっており、2大陸にまたがる大都市である。首都アンカラを上回る同国最大の都市であり、文化・経済の中心となっている。イスタンブル県の県都でもある。2000年の人口は約880万人で、イスタンブル県全体では1000万人を越える。モスクワ、ロンドン、ルール地方、パリに並ぶヨーロッパ屈指の人口規模をもつ。その歴史は長く、かつてのローマ帝国、東ローマ帝国、ラテン帝国、オスマン帝国の首都が置かれていた。イスタンブール歴史地区は世界遺産に登録されている。北緯41度1分7秒、東経28度57分53秒。日本では一般に「イスタンブール」と呼ばれることが多いが、この呼称は正確とは言えない(後述)。